さよはじ

さよならとはじめまして そろそろ就活生。地方の女子大学生。

ディズニーリゾートで現実を見る

昨年のクリスマスシーズンに、友達3人でディズニーリゾートへ行ってきました。そのためにバイトも頑張って、お金貯めて、贅沢な旅ではなかったけれど、仲の良い友達と過ごす旅行というのは楽しいものです。「あぁ、青春してるぅ」と、写真を撮りながら何回も思いました。結婚したら子どもを連れてきたりするのかなぁなんて妄想もしながら。

まあ2週間後に彼氏と別れたけど(傷はだいぶ癒えました)。

 

私が初めてディズニーランドに行ったのは5歳の時で、それから2年に一度のペースで親に頼み込んで連れて行ってもらっていたくらい、ディズニー大好き少女でした。地方出身なので千葉東京には飛行機でないと行けませんでしたし、両親にとっては大きすぎるわがままだったと思います。

小3のころにはシーもランドもすべてのアトラクションの名前や位置を覚えていたし、パレードやショーのCDまで買いあさっていました。私に連れまわされていた両親は今考えると大変だったろうなと思います。金銭的にも体力的にも。

中学生になって、部活で忙しくなったころから家族旅行にも行かなくなり、自然と私のディズニーマニアっぷりも薄れていきました。

久々にディズニーを訪れたのは高校の修学旅行で、大学生になってからも3度、インパ(インパーク、入園の意)しました。

 

 

が、夢と魔法の王国であるはずのディズニーランドで、年老いた私はだんだんと現実が見えてくるようになってしまいました。

大学生は、世間一般的にはまだまだ若くてピチピチで、制服ディズニー(※高校の時の制服等でインパすること。私はこれを大変イタいと思っている。)とか、カップル旅行の定番というイメージが強いと思うのですが、私はだんだんと、母がかつて180分待ちのビッグサンダーマウンテンに死にそうな顔で並びながら言っていた「あなたもね、今はディズニーランドが楽しくて楽しくて仕方がないかもしれないけれど、お母さんの気持ちがいつか分かるよ。」という言葉の意味が、分かってきました。

 

 

売っているものが総じて高い

当たり前でしかないのですが、ディズニー内で売っているものは、高いです。大学生になり、一人暮らしをはじめ、物の相場というものがなんとなく分かってきた今、冷静になって値段表示を見ると、なぜポップコーンや飲み物がこんなに高いのか。なぜファストフードにこの値段なのか。なぜ、どうせ一度きりしか被らない帽子やカチューシャがこの値段なのか。

ものの価格が気になって気になって仕方がなくなって、躊躇し始め、思いっきり楽しめなくなる。

近所のロー●ンで売っている同じようなチキンや、コス●コで売っているチュロスの値段を思い出して、「嘘だろ」と言いたくなる。

もちろん、その値段を払う価値はあります。ディズニーブランドという付加価値の存在は、大きいです。

ただその、値段とか価値とか、子どものころは何も気にしていなかった、「裏でチラつく何か」が見え始めてしまうと、あの頃のように100%ピュアな心でディズニーを楽しむことはできなくなってしまうのです。

ディズニーに、もっとものを安くしろ!!と言いたいわけではありません。

私が、経済的にも、精神的にも貧乏ってことで、私は納得できています。悲しい。

 

 

 

 

私だけの夢の世界ではない

当たり前でしかないのですが、ディズニーリゾートは私だけのものではありません。あの空間に、何万人もの人が密集しています。

3分ちょっとで終わる乗り物のために、200分以上並ぶ。ボーっとしてたらあっという間に通り過ぎるパレードのために、数時間場所取りをする。いい席でショーを見るために、倍率の高い抽選に挑む。

私たちは、夢の国において皆ができるだけ同じだけの夢を見られるように、各々忍耐力を要求されます。誰かだけが特別なのではなく、数万人が、できるだけ同じだけの贅沢ができるように、皆で理解し合わなければならなりません。

平和です。ディズニー側も、ファストパスの導入やショー抽選のアプリ化、パレードの場所取りの規制等を行い、全員に平等に楽しんでもらえるように本当に頑張ってくださっています。

 

平和でしかない。

 

しかし私(21歳)は、凍える寒さの中、高いなぁと思いながら買ったホットドリンクを片手に、レジャーシートを敷いて、クリスマスの衣装に身を包んだミッキーやミニ―が目の前にやってくるのを待ちながら、ふと思いました。

 

「なにをしてるんだ私は」

 

 

 

 

美脚

ミッキーに中の人などいない。

ミッキーは世界に一匹しかいない。

ミッキーは世界の恋人である(※TDLでのショー「ワンマンズドリーム」終盤のミッキーメインの場面で流れる歌♪ミッキーマウス Our Shining Star の歌詞より)。

 

これらは世界の共通認識であります。

私はディズニーランドやシーに行くと、必ずミッキーと写真を撮ります。

先日も例外ではなく、「ミッキーの家とミート・ミッキー」を訪れ、映画撮影の休憩中であるというミッキーと対面し、写真を撮ってきました。

このミート・ミッキー、ミッキーは四種類の衣装のうちどれかを着ていて待ってくれています。行くまでどのミッキーに会えるかは分かりません。

私が先日対面したのは、「蒸気船ウィリー」の衣装を着たミッキー。

この衣装のミッキーは、四種類の中で唯一、ハーフパンツを履いています。

 

ミッキーの衣装は、マフラーと、ハーフパンツのみです。

上裸、生足です。

上半身はさておき、友達がミッキーとハグしている間にボーっと見つめていたミッキーの生足が、なんかこう…曲線美…人間界で馴染みのある曲線を描いていたわけです。

家に帰ってからも、カメラロールを見返しては、ミッキーの生足を凝視している私には、今後彼とハグして写真撮ってもらう資格はないかもしれないな、と思っています。

 

 

 

 

 

なんだかんだ書きましたが、私はディズニーが好きです。

本当に好きだし、今でも2005年夏に開催された真夏のエンターテイメントショー「ブレイジング・リズム」のサントラCDはノリノリで聞いています。次点で好きなのは、もう終わってしまったけれど、ディズニーシーでかつて開催されていた「ハーバーサイド・クリスマス」で毎年おなじみだった「ウェルカム・トゥ・クリスマス」という曲です。「ビッグバンドビート」でシングシングシングに合わせてドラムを叩くミッキーを見て毎回泣きます。これくらいでマニアと名乗るなと言われそうですが、本当にディズニーは好きです。

 

ただ、私が年老いたという、それだけのお話です。

子どものころ私のわがままを聞いてくれたお父さんお母さん、本当にありがとう。

そしてお疲れ様でした。

 

長くなったのでこの辺で。最近寒いですね。